WiMAXのプラスエリアモードは使わない？スタンダードモードとの違いを徹底解説！

• WiMAXのモードってなに？
• プラスエリアモードとは？
• プラスエリアモードは無料？
• プラスエリアモードは必要？

この記事ではポケット型Wi-FiやWiMAXを格安SIM運営時に扱ってきたプロの目線から、WiMAXの通信モードの違いについてわかりやすく解説します。

記事前半では「WiMAX +5Gの通信モードや違い」後半では「プラスエリアモードのデメリットや注意点」について解説するので、ぜひ参考にしてくださいね！

「スタンダードモードとプラスエリアモードの違い」について、スグに知りたいという方は、「WiMAXの通信モード」から進んでください。

WiMAXの通信モード

WiMAX +5Gは2つの通信モードでエリアをカバーしている。

通信モードによって、利用できる電波に違いがあり用途も変わってきます。

ここからは、各通信モードの違いを解説していこう。

WiMAX通信モードの違い

スタンダードモードとプラスエリアモードの違いは、通信エリアと用途にあります。

スタンダードモードをベースに、プラスエリアモードで通信エリアをカバーしている。

通信モードの電波も違う

WiMAXの通信回線は3種類で構成されている。

5G対応以前はWiMAX 2+回線のみの為、一部の地下や建物内などでは電波が届き辛かったが、WiMAX +5Gからau 5G回線とau 4G LTE回線が加わり電波も安定している。

すぐにプラスエリアモードの解説を見たい方は「プラスエリアモードとは」から進んでください。

スタンダードモードとは

WiMAX +5Gのスタンダードモードは、通常利用する通信モードです。

プラスエリアモードの様にプラチナバンドは利用できないが、auプラチナバンドの一部が5G回線に転用されたため5Gエリアでは建物内でも繋がりやすい印象です。

スタンダードモードは通常利用するモードなので、月額利用料以外の追加料金は発生しません。

スタンダードモードのエリア

WiMAX +5Gになり、スタンダードモードのエリアが広がっている。

さらにWiMAX +5G以降もエリアは拡大している。

実際に今年の5月に比べ、11月の測定結果は向上している。

5Gエリアが広がっていけば、更に使い勝手は良くなる。

スタンダードモードの通信制限

WiMAXサービスの提供元であるUQ WiMAXより速度制限の変更について、2022年2月1日に発表された。

＜おしらせ＞
これまで直近3日間の通信量が合計15GB以上の場合、通信速度を一律に制限しておりましたが、お客さまのご利用状況をふまえ、速度制限条件などを2022年2月1日より変更いたしました。

引用：UQ WiMAX 速度制限について

WiMAX +5G以降は3日間のデータ量により一律に制限されていた条件が変更され、3日間のデータ量を気にする必要はなくなった。

WiMAX 2+のハイスピードモードは従来通り3日で10GB制限はある。

直近3日間の上限を超過した場合、翌日のネットワーク混雑時間帯（18時頃から翌日2時頃）に最大通信速度が概ね1Mbpsに制限される。

3日間のデータ量による通信制限は、データ利用量の増加に合わせて上限が変わってきました。

WiMAX +5Gも当初は3日間の制限を設けていたので、5Gでも制限が掛かると思っている人は多いようですね。

スタンダードモードのメリット

WiMAX +5Gのスタンダードモードにはメリットは3つある。

ここからは各メリットについて解説していきます。

通信制限がない

WiMAXは5G対応のプランより、ハイスピードモードからスタンダードモードに変わりました。

このようにスタンダードモードになり、通信制限なく利用できる。

完全な無制限ではない

WiMAXに限らず通信キャリアは利用者に対して一定以上の通信品質を提供する為に、帯域制限のガイドラインを元に運用している。

WiMAX +5Gサービスでもガイドラインに基づき一時的な混雑回避の為、速度を制限すると明記しています。

またガイドラインでは特定のヘビーユーザーやP2Pファイル交換ソフトにより帯域を占有している場合、他のユーザーの通信品質を確保する為に帯域制御が認められている。

5G SAに対応

WiMAX +5Gのギガ放題プラスSプランから5G SAに対応している。

WiMAXではこれまで4G回線対応の基地局で5G回線を併用していたが、5G SA（スタンドアローン）では下図の様に5G専用の基地局へ移行を進めている。

とはいえ5G SA対応の基地局への移行は、これから進んでいくので過度の期待はしないようにしよう。

通信エリアの改善

WiMAX +5Gになり、au 5Gとau 4G LTEの電波を利用できるようになった。

WiMAX 2+の電波は高速な反面、障害物に弱い特徴があり建物内や地下鉄などでは電波が届きづらいケースがありました。

5G回線に転用されたプラチナバンドもあり、建物内でも繋がりやすくなりました。

スタンダードモードのデメリット

WiMAX +5Gのスタンダードモードはデータ上限はないが、完全な無制限ではない。

UQ WiMAXでは速度制限についても注意喚起しています。

とはいえ普通に利用している分には、速度制限を気にすることはないでしょう。

プラスエリアモードとは

WiMAX +5Gのプラスエリアモードは、スタンダードモードに比べて広範囲で障害物に強い電波が使えるようになる。

プラスエリアモードで使えるプラチナバンドは、携帯大手3社が利用している低い周波数帯の電波です。

WiMAX +5Gのプラスエリアモードは、スタンダードモードが繋がりづらいエリアをカバーする有料オプションです。

プラスエリアモードを利用した月は、1,100円のオプション料金が発生します。

プラスエリアモードのエリア

プラスエリアモードの通信エリアは、auのスマホと同等の通信エリアとなる。

スタンダードモードでは、電波が届きづらい山間部でも利用できる。

プラスエリアモードで使えるプラチナバンドは、一つの基地局で広範囲をカバーできるので山間部でも電波が届く。

プラスエリアモードの通信制限

WiMAX +5Gのプラスエリアモードは、データ上限を超過すると当月内は最大128kbpsに制限される。

WiMAXのプランごとに通信制限をまとめてみました。

月間7GBを超過すると通常モードも制限され月内は解除されない頃に比べると、データ上限も30GBになり使いやすくなった。

プラスエリアモードは有料

プラスエリアモードは有料のオプションです。

料金は利用した月に発生するため、利用しなければ追加費用はかからない。

特別な手続きは不要で、必要なときに設定変更して利用するオプションです。

プラスエリアモードのメリット

WiMAX +5Gのプラスエリアモードは3つのメリットが有る。

ここからは、プラスエリアモードのメリットについて解説していきます。

auプラチナバンドを利用できる

スタンダードモードでは繋がりづらい場所でも、プラスエリアモードでカバーできる。

なぜならプラスエリアモードでは、auのプラチナバンドを利用できるからだ。

プラスエリアモードは、スタンダードモードが使えない場所の切り札といえる。

広範囲のエリアをカバー

プラスエリアモードはスタンダードモードにプラチナバンドが加わり、広範囲のエリアを利用できる。

特に山間部では、広範囲をカバーできるプラチナバンドのメリットを体感しやすい。

温泉やスキー、避暑地でのワーケーションにも役立つオプションサービスです。

ギガ放題プラスSから上限アップ

WiMAX +5Gのギガ放題プラスSから、プラスエリアモードのデータ上限が30GBにアップしました。

またWiMAX 2+のハイスピードプラスエリアモードに比べ、速度制限はスタンダードモードに影響しなくなった。

プランごとの通信制限

WiMAX 2+ではハイスピードプラスエリアモードは上限が7GBの為、使いすぎない様に気を遣う必要がありました。

ここまではプラスエリアモードのメリットでしたが、デメリットについてもお伝えしておこう。

プラスエリアモードのデメリット

WiMAX +5Gのプラスエリアモードには、デメリットが4つあります。

ここから各デメリットを詳しく解説していこう。

通信制限の解除は翌月

プラスエリアモードはデータ上限を超過後は、当月内は速度制限は解除されません。

そのため、プラスエリアモードのデータ利用量にも注意が必要です。

スタンダードモードであれば、アップデート程度のデータ量は気にする必要はないが、プラスエリアモードしか利用できない場所ではWindowsアップデートの自動更新はオフにしておこう。

いざという時のために、利用後はスタンダードモードに設定を戻しておこう。

利用月は1,100円請求される

プラスエリアモードは有料オプションのため、利用した月には月額1,100円が加算されます。

基本的には使った月だけなので、普段からスタンダードモードで問題なければ追加料金は不要です。

利用時にオプション利用の手続きは不要で、WiMAXルーターの通信モードを変更するだけで利用できる。

少しの通信でも料金発生

プラスエリアモードは通信が発生した時点で、課金される可能性がある。

そのため間違って通信モードを変更してしまうと、翌月の請求額が・・・。

Speed Wi-Fi DOCK 5G 01では、誤って設定しないようにメッセージが表示される。

手動で設定変更が必要

プラスエリアモードは有料オプションの為、手動で設定する必要がある。

WiMAXは通信モードは1つしか選択できないので、プラスエリアモード利用時は毎回設定を変更する必要がある。

格安SIM運営時には、プラスエリアモードから通信モードを戻し忘れて速度制限が掛かったという相談をよく聞いていた。

一定時間通信がないと自動で設定が戻る、という事はないので使い終わったらすぐに設定を戻す様にしよう。

よくある質問

WiMAXを初めて利用する方には、「プラスエリアモードってなに？」と思うでしょう。

スタンダードモードとプラスエリアモードについてよくある質問をまとめたので、少しでも疑問が解消できれば嬉しいです。

プラスエリアモードを無料？

WiMAX +5Gのプラスエリアモードを無料で使う方法は2つあります。

ここから無料で使う方法を解説していこう。

スマホセット割を申し込む

auやUQモバイルのスマホユーザーが、WiMAXに契約してセット割を申し込むとプラスエリアモードが無料になる。

筆者がオススメするのは「BIGLOBE WiMAX」です。

auやスマホの月額利用料が最大で1,100円割引されるので、スマホ代を安くしたい人にもオススメです。

スマホセット割については「UQモバイルの割引はオトク？」を参考にしてください。

プラスエリアモードが無料のWiMAXを契約

プラスエリアモードが無料のVision WiMAXと契約する。

プラスエリアモードは無料だが、支払総額を見て判断した方が良い。

販売代理店	特典	スマホセット割・その他
BIGLOBE WiMAX 支払総額/月額換算 3年：157,328円/4,370円 2年：98,192円/4,091円 1年：58,856円/4,905円	キャッシュバック 申込者全員対象：11,500円 端末発送月：無料 1～24か月目まで：1,650円割引	au・UQモバイルスマホユーザー スマホの月額を最大1,100円割引 セット割利用時 プラスエリアモード無料
Vision WiMAX 支払総額/月額換算 3年：180,730円/5,020円 2年：120,142円/5,006円 1年：78,881円/6,573円	事務手数料無料 ※端末を一括払い プラスエリアモード無料	au・UQモバイルスマホユーザー スマホの月額を最大1,100円割引

BIGLOBE WiMAXと比べると、支払総額の違いがよく分かる。

WiMAXプロバイダはキャンペーンの見直しなどで、プラスエリアモードが有料に変わるケースも有る。

プラスエリアモードは必要か？

WiMAX +5Gになり通信エリアも改善されてきたが、プラスエリアモードが必要な場所もある。

常に必要ではないが、いざというときに役立つオプションです。

プラスエリアモードを解約？

プラスエリアモードは、申し込みが必要なオプションサービスではないので解約は不要。

そのため申込みや解約の余計な手続きはありません。

HS+Aモードとは？

HS＋Aモードはハイスピードプラスエリアモードの略称で、WiMAX 2+のオプションサービスです。

プラスエリアモードと同じく、auのプラチナバンドでエリアをカバーする有料オプションでした。

プランごとのモードをまとめています。

このようにWiMAX 2+プランの時に利用していたオプションですが、現在は新規で契約はできません。

比べてみるとオプションモードも時代に合わせて、使い勝手が良くなってきている。

プラスエリアモードは無制限？

プラスエリアモードのデータ上限は、30GBで制限されている。

最大128kbpsで使えるとはいえ、ストレスに感じる速度なのでスタンダードモードが利用できる場所に移動したほうが確実でしょう。

まとめ

ここまでWiMAX +5Gのスタンダードとプラスエリアモードの違いについて解説してきました。

各モードによって役割が違います。

通常はスタンダードモードがメインとなりますが、山間部などではプラスエリアモードを利用するケースもあります。

WiMAXが繋がり辛いときは、エリア以外に原因がある可能性もあります。

WiMAXルーターが繋がり辛いときの対処法は「WiMAXの電波が悪いときの改善策」を参考にしてください。