
こんな悩みを解決できる記事を用意しました!
この記事ではポケット型Wi-Fi運営とネットワーク工事の経験を持つ筆者が、WiMAXの有線接続方法とLAN配線について説明します。
記事前半では「WiMAXの有線接続方法やデメリット」、後半は「有線接続の始め方や有線接続とWi-Fiの速度比較」について解説するので、ぜひ参考にしてください!
※すぐにWiMAX有線接続の始め方を知りたい!という方は、「有線接続を始める前のポイント」からどうぞ。

WiMAXの有線接続方法
WiMAXの有線接続は機種のタイプで分かれる。
機種のタイプ
機種のタイプによって有線接続のポイントが違うので、タイプごとに解説していきます。
ポケット型Wi-Fiの有線接続
モバイルルーターの有線接続はケーブルの種類で「有線LAN接続」と「USB接続」がある。
有線LAN接続 | USB接続 | |
形状 | ![]() | ![]() |
距離 | 最大100m | 最大3m |
速度 | Cat5e:1Gbps Cat6:1Gbps Cat6A:10Gbps | USB2.0:480Mbps USB3.0:5Gbps |
機器 | パソコン ネットワーク機器 | スマホ パソコン |
ケーブルや速度の違いはあるがモバイルルーターの近くで、1台のみ有線接続する場合はUSB接続でも代用できます。
ここからはWiMAXの有線接続手順を解説していこう。
WiMAXの有線LAN接続手順
Speed Wi-Fi 5G Xシリーズで有線LAN接続にはクレードルが必要だ。
ここではWiMAXのクレードルから有線接続する手順をお伝えします。
1.有線接続に必要な下記機材を用意する。

2.クレードル背面のケーブル差し込み口にケーブルをつなぐ。

3.有線LANケーブルとUSBケーブルが接続された状態です。

4.電源ランプが点灯しているのを確認する。

5.パソコンなどネットワーク機器にLANケーブルを繋ぐ。

6.クレードルのLINKランプが点灯しているか確認。

下記はLINKしていない状態です。

7.有線接続で通信できるかテストします。

クレードル、WiMAX本体共に初期設定のままで有線LAN接続できます。
通信できない場合は「有線接続できない時のチェックポイント」を参考にしてください。
WiMAXのUSB接続手順
Speed Wi-Fi 5G XシリーズでUSB接続は基本的につなぐだけ。
1.Speed Wi-Fi 5G X12とパソコンのUSBポートにUSBケーブルで繋ぎます。

2.パソコンで通信できるかテストする。

USB接続は初期値で接続できるが、繋がらない場合は設定を見てみよう。
メニューから詳細を選択する。

詳細設定からLAN側設定を開く。

USB通信を使用するに設定。

このようにUSB接続は繋ぐだけだが、接続機器のUSB規格によってケーブルが変わるので、USB接続の注意点をお伝えしよう。
USB接続の注意点
1.Speed Wi-Fi 5G XシリーズはUSB3.0で接続機器のUSB規格に対応したケーブルが必要です。
下記は主にパソコンに接続するUSB TypeA対応

こちらは主にスマホやタブレットに接続するUSB TypeC対応

2.USBの規格によって伝送速度が変わる。
USB規格の簡単な見分け方は、USBの差し込みが青ならUSB3.0と覚えておきましょう。

ホームルーターの有線接続手順
Speed Wi-Fi HOME 5Gシリーズの有線接続はLANケーブルを挿すだけ。
ホームルーターはLANポートを標準で装備しています。
接続手順
- ホームルーターの電源が入っているか確認
- LANケーブルをホームルーター裏面のLANポートに挿す
- パソコンやネットワーク機器にLANケーブルを接続
- パソコンで通信できるか確認

Speed Wi-Fi HOME 5GシリーズはLANポートが2個あるが、どちらに繋いでもOK
ホームルーターは屋内用でLANポートも2個あり、簡単に複数台数を接続できる。
WiMAX有線接続のデメリット4個
WiMAXの有線接続には4個のデメリットがある。
ここから各デメリットを解説していく。
クレードルが別途必要
WiMAXのポケットタイプの場合、クレードルを購入する必要がある。

クレードルの機能はメーカーによって異なるが、WiMAXのSpeed Wi-Fi 5G Xシリーズには3つの機能がある。
主な機能
- 充電機能
- 有線LAN接続
- WiMAXの電波受信

クレードル利用が多い方は、ロングライフ充電機能を利用したほうが良い
ロングライフ充電を有効にすると、充電は約70%で止まり、充放電の繰り返しによる電池の劣化を防げる

Speed Wi-Fi 5G X11のクレードルをX12で利用した場合、充電は出来るが有線LANは利用できないので注意しよう。
WiMAXのクレードルについて詳しく知りたい方は「WiMAXのクレードルは必要か?」をチェックしてください。
LANケーブルの配線が必要
WiMAXの有線接続にはLANケーブルを配線する必要がある。
特にWiMAXの近くに繋ぐのであれば大した手間ではないが、別の部屋まで配線するには距離に応じたLANケーブルと配線を隠すモールなど、必要な部材がある。

LAN配線が生活導線上に露出していると躓いたり引っかけたりして断線の原因になる
下記の様に配線が乱れいると見栄えが悪く接続先の特定が難しくなる


また複数台に配線する場合は、機器ごとにLANケーブルの色を変えたり、タグをつけたりして接続先を分かるようにした方が良い。
接続機器にトラブルがあった時に、ケーブル接続先の特定に時間を要して、スムーズに原因の特定ができないからだ。
LAN配線できない建物がある
建物内は下記の様に配線や電源を通す配管が複数埋め込まれている。

WiMAXの近くに繋ぐ場合は問題ないが、別の部屋へ配線ができないケースがある。
配線が困難なケース
- 屋内の配管が一杯で新たな線が通せない
- 屋内の配管が潰れていて配線できない
- 建物内に配管が無く天井や壁に穴あけが必要
①と②は古い建物に多く、昔の配線が残っていたり、建物の改装などで配管が潰れたりしているケースだ。
③は賃貸物件のケースが多く、天井や壁の穴あけができないと配線ができない。
速くならないケースがある
有線接続しても速度が速くならないケースがある。
有線接続の効果が得られない可能性があるケースを紹介していこう。
パソコンのスペックが低い
パソコンのスペックが低い場合、有線接続に変更しても速度改善は見込めない。
なぜならパソコン自体が遅いため、有線接続しても速度差を実感ができない。

パソコンのWi-Fi世代が古く、Wi-Fiの速度が遅い場合は有線接続で速度が速くなるケースはある
パソコンの容量不足や性能が低い場合、通信速度自体は速くなっても、YahooやGoogleなどのブラウザやYoutubeアプリの反応が遅ければ速度が速いと感じられないだろう

このような状態では手間をかけて有線接続しても、意味がなくなる可能性があるので注意しよう。
Wi-Fiの電波環境が良い
下記の様にWi-Fi電波の混雑が無い場合、有線接続してもWi-Fiの速度と変わらない可能性がある。


実際にスピードテストではWi-Fi接続と有線接続で測定しているが、Wi-Fiの電波が良い場合は速度差は感じない
Wi-Fiの電波環境は変化するので、遅くなったと感じたら意識してみよう

このようにWi-Fiで通信速度が安定している場合は、あえて有線接続にする必要が無い。
通信速度が気になる方は「Wi-Fi接続と有線接続の実測値」を参考にしてください。
WiMAXの速度自体が遅い環境
WIMAXの4G・5G電波が悪い場合、有線接続に変えても速度改善にはつながらない。


②のWi-Fi環境が悪い場合は、有線接続でWi-Fiを利用しないので改善できる可能性がある
①のWiMAXの通信回線が遅い場合、WiMAX本体から基地局の間に原因がある為、有線にしても改善は見込めない

WiMAX有線接続のメリット8個
WiMAXの有線接続は意外にメリットが多い。
有線接続のメリット
ここから詳しく解説していこう。
Wi-Fiの電波干渉を受けない
WiMAXは有線接続することでWi-Fiの電波干渉を回避できる。
なぜなら有線接続の場合、Wi-Fi電波を利用しないからだ。

4G・5Gの電波が良ければ問題ないと思うだろう
Wi-Fiの電波が悪いと結局は遅くなるので、4G・5GとWi-Fi両方の電波が良くないとね

WiMAXのWi-Fi電波の2,4GHz帯を利用する機器は、身の回りに多くある。
下記の様にWi-Fiを利用する機器が増えると、電波同士が干渉して速度低下の原因となる。

特に電子レンジは、Wi-Fiより強い電磁波を利用しており機器から漏れ出る電磁波が、Wi-Fi電波に干渉して通信が不安定になる。
有線接続の場合、Wi-Fi電波を利用せずにWiMAXと通信を行うので電波干渉による通信ロスを減らし、安定した通信ができる。
レスポンスが速くなる
WiMAXと有線接続で利用するとレスポンスが速くなる。
通信伝達のイメージ
- パソコンからYoutube動画の再生の指示をだす
- パソコンからWiMAX本体
- WiMAX本体から基地局
- 基地局からインターネットに入る
- ネット上をバケツリレーでYoutubeサーバーまで再生の指示が届く
レスポンスはパソコンからYoutubeサーバーまで指示を伝達する遅延を判断する基準としてレイテンシ(latency)で表し、数値が小さいほど遅延が少ない。
パソコンからWiMAX本体までの間にある、電波干渉や障害物などを有線接続によって通信ロスを減らして指示の遅延を最小限にできる。
第5世代のWi-Fiを利用したパソコンでレスポンスを計測。

次は第6世代のWi-Fiでレスポンスを計測すると第5世代に比べ速くなった。

最後に有線接続でレスポンスを計測した場合、Wi-Fiよりレスポンスが速くなる。

有線接続の方がレスポンスが良いと分かる。
Wi-Fi非対応でもWiMAXを利用
Wi-Fi機能が無いパソコンも有線接続でWiMAXを利用できる。
Wi-Fi機能が無い場合、パソコンにWi-Fiアダプタを付ける必要があるが、WiMAXから有線接続で4G・5G回線で通信ができる。

Wi-Fi機能はあるが世代が古く、速度が遅いパソコンも有線接続で速度が安定するかも
サポートが終了している古いパソコンの場合、ウイルス感染の危険があるのでネット利用は控えよう

セキュリティリスクが低い
Wi-Fi通信はこれまで世代が変わるごとに通信速度とセキュリティが向上してきた。

情報セキュリティが必須な場所では、有線LANを利用している企業が多いのもセキュリティを重視しているからだ。
無線電波を使わない有線接続のメリットと言える。
電波状態が良い場所を選べる
WiMAXを有線接続すると通信のムラがなくなる。
有線LANではケーブルで繋ぐため、場所による通信のムラは少ない。
有線接続で利用場所までLANケーブルで繋ぐためWi-Fi電波の状態を気にせず、WiMAXの電波を優先して設置できる。
障害時の原因を特定しやすい
Wi-Fi接続は電波状態が良ければ配線不要で便利だが、利用場所によっては速度が遅い、繋がらないというケースもある。
余談だが、症状が発生している状態では切り分けしやすいが、症状が治まった後だと原因特定のハードルが上がるので、障害発生時の切り分けが望ましい。
WiMAXから離れても利用できる
WiMAXを有線接続すると本体から離れた場所で利用できる。
WiMAXからスマホやパソコンまで距離が近いほど電波は強く、遠くなるほど電波干渉を受けやすく弱い電波になり通信ができなくなる。

WiMAXからパソコンやスマホの間は、他者のWi-Fi電波や扉や壁など障害物が増えるほど干渉を受けやすい
WiMAX本体から1mの場所で電波強度を測ると「-37dBm」と良好でした。

3m離れた場所で測定すると「-59dBm」と強度は低下したが通信に支障は感じなかった。

5m離れた個室に入ると電波強度は悪化して通信できない状態。


Wi-Fi電波の強度は「dBm:デシベルミリワット」で0に近い方が良い
有線接続の場合、配線した場所までは通信のロスが抑えられるから離れた場所でも本体近くと同様の速度で使える。
このように有線接続では、Wi-Fiの電波強度を気にせず利用できる。
ネットワーク機器が接続できる
有線接続できるとネットワーク機器をつないでスモールオフィス化できる
最近はWi-Fi対応の機器もふえたが、プリンターやスキャナ、共有サーバ、ネットワークカメラ、アクセスポイントなどを繋げばスモールオフィスができる。

配線できるか心配だと思うが
全て有線接続する必要はなく、Wi-Fiと併用すれば配線も最小限にできるよ

有線接続を始める前のポイント
有線接続を始める前にチェックしたほうが良いポイントです。
ここからポイントごとに解説していこう。
有線接続に必要なもの
WiMAXの有線接続に必要なものはLAN対応機器とLANケーブル。

当たり前だが、有線接続はLANポートにLANケーブルを繋ぐ必要がある。

Speed Wi-Fi 5G X12とX11でクレードルの互換性はないので、必ず機種専用のクレードルを購入
充電は出来るけど有線接続は出来なかった

LANアダプタを選ぶ時の注意ポイントを紹介するよ。
LANアダプタ選びの注意点
USB変換LANアダプタは形状と速度で選ぶ。
1.接続端末に対応した形状を選ぶ
規格 | 主な端末 |
USBタイプA | Windows PC |
USBタイプC | スマホ タブレット ノートPC |
Lightning | Mac iPhone iPad |
micro USB | Android スマホ タブレット |
2.伝送速度で選ぶ
USB規格と速度
規格 | 最大伝送速度 |
USB2.0 | 480Mbps |
USB3.0 | 5Gbps |
USB3.1 Gen2 USB3.2 Gen2 | 10Gbps |
USB3.2 Gen2×2 | 20Gbps |
USB4 | 40Gbps |
LAN規格と速度
規格 | 最大伝送速度 |
1000BASE-T | 1Gbps |
2.5GBASE-T | 2.5Gbps |
5GBASE-T | 5Gbps |
10GBASE-T | 10Gbps |
ここからはLANケーブルの選び方を紹介しよう。
LANケーブルの選び方
LANケーブルは用途に合わせてカテゴリ・形状が合うものを選ぼう。

LANカテゴリ
カテゴリ | 伝送帯域 | 最大通信速度 |
Cat5e | 100MHz | 1Gbps |
Cat6 | 250MHz | 1Gbps |
Cat6A | 500MHz | 10Gbps |
Cat7 | 600MHz | 10Gbps |
カテゴリの違いは通信速度と伝送帯域、ノイズ性能にある。
ケーブル形状
- スタンダードタイプ
- 通信品質、耐久性に優れているが曲げにくい
- スリムタイプ
- ケーブルが細く持ち運びや配線しやすいが、耐久性は低い
- フラットタイプ
- 平らで隙間やカーペット下に配線しやすく、持ち運びやすいが耐久性は低い
ケーブル形状は配線する場所や持ち運びの有無など用途によって選ぼう。
LANケーブル選びの注意点
LANケーブルを選ぶ際に注意したいポイントだ。

LANケーブル選びの参考にして下さい
接続台数の目安は
接続台数が多いほど速度が分散する。
同時接続台数
- Speed Wi-Fi 5G X12
- 最大同時接続数 Wi-Fi®:16台/USB:1台
- クレードル利用時有線LAN1台
- Speed Wi-Fi HOME 5G L13
- 最大同時接続数 Wi-Fi®:32台/有線LAN:2台
同時接続台数はあくまでWiMAXが何の干渉も受けない状態で利用できる台数のため、実測値に合わせて欲しい。
実際には違うが、実測で100Mbpsで通信できる環境で、同時に10台で通信を行うと1台あたり10Mbpsになるイメージだ。

いつも2~3台で利用しているが気にならないよ
実際に通信速度を参考に同時利用できる台数を考えよう。
LAN配線の注意点
有線接続に必要なものやケーブル、接続台数について説明してきたが、有線接続する機器に合わせた準備をしよう。
LAN配線を固定する場合は、邪魔にならない配線を心掛け踏んだり、足を引っかけたりしないように固定しよう。
有線接続とWi-Fiの実測値を比較
WiMAXの有線接続とWi-Fiの実測値を見比べてみよう。
測定内容
- WiMAXの5G・4G回線をLANカテゴリ別に屋内で測定した実測値の平均
- WiMAXの5G・4G回線をWi-Fi世代別に屋内で測定した実測値の平均
まずは有線接続の実測値から見ていこう。
有線接続のカテゴリ別実測値
WiMAXの5G回線と4G回線を3種類のLANカテゴリ別に測定しています。

LANのカテゴリは数字が大きくなるほど高スペック
WiMAX +5G 5G回線 | 下り 上り | レイテンシ |
Cat5e | 129.6Mbps 25.9Mbps | 28.1ms |
Cat6 | 139.1Mbps 24.9Mbps | 24.8ms |
Cat6A | 141.5Mbps 27,5Mbps | 23,9ms |
WiMAX 2+ 4G回線 | 下り 上り | レイテンシ |
Cat5e | 51.9Mbps 15.0Mbps | 29.5ms |
Cat6 | 52.1Mbps 15.3Mbps | 29.3ms |
Cat6A | 56.4Mbps 16.2Mbps | 28.8ms |
Wi-Fi世代別の屋内実測値
WiMAXの5G回線と4G回線を3種類のWi-Fi世代ごとに測定しています。

Wi-Fi世代も数字が大きくなるほど高速
WiMAX +5G 5G回線 | 下り 上り | レイテンシ |
Wi-Fi4 IEEE802.11n | 93.7Mbps 8.5Mbps | 34.2ms |
Wi-Fi5 IEEE802.11ac | 101.3Mbps 10.8Mbps | 33.4ms |
Wi-Fi6 IEEE802.11ax | 118.4Mbps 15,5Mbps | 30,8ms |
WiMAX 2+ 4G回線 | 下り 上り | レイテンシ |
Wi-Fi4 IEEE802.11n | 53.5Mbps 3.1Mbps | 36.5ms |
Wi-Fi5 IEEE802.11ac | 70.4Mbps 5.7Mbps | 35.2ms |
Wi-Fi6 IEEE802.11ax | 76.8Mbps 8.3Mbps | 34.6ms |
Wi-Fiに比べ有線接続のレスポンスが良いのは理由がある。
有線接続のレスポンスは良い
主に2つの理由から有線接続のレスポンスが良い。
実際にWi-Fiと有線接続のレスポンスを見てみよう。
Wi-Fiと有線接続のレスポンス
下記の測定はパソコンとWiMAXをWi-Fiか有線で接続してGoogleに信号を飛ばして帰ってくるまでの時間を表しています。
単位はミリ秒で表し数値が小さいほどレスポンスが良い。
まずは第5世代のWi-Fiで測定しました。

次はWi-Fiの第6世代で第5世代よりレスポンスが良い。

最後に有線接続で測定すると第6世代のWi-Fiより速い。

測定結果からも、有線接続はWi-Fiに比べ遅延が少ないのが分かる。
WiMAXの実測値をまとめた「WiMAXの通信速度の実測値と速度が遅い時の対策を紹介」も良ければチェックしてください。
WiMAX有線接続の活用術
有線接続を上手く活用すれば、WiMAXの使い勝手が良くなる。
ここから活用方法を解説していく。
有線接続の台数を増やす
有線接続先にスイッチングハブを繋ぎ接続台数を増やす。
スイッチングハブは通信機器同士をLANケーブルで繋ぎ通信を整理してくれる機器で、複数のLANポートがありポート数だけ機器を繋げる。
WiMAX機器のLANポート数
- HOME 5G L13 2ポート
- X12 クレードル 1ポート
ポート数以上に通信機器を繋ぐ場合にスイッチングハブは使われる。
ここからスイッチングハブの選び方をお伝えしよう。
スイッチングハブの選び方
1.接続台数に合わせてポート数を選ぶ
HUBのポートはLANケーブルを接続する端子でポートの数だけ接続できる。

一般的に5ポート・8ポート・16ポート・・・
ポートの1つはWiMAXを繋ぐ

2.LANケーブルの規格に合わせる
ギガハブとも呼ばれる1Gbps対応しているギガビット対応スイッチングハブで問題ない。
WiMAXのLANポートは最速で2.5Gbpsの為、ケーブルやスイッチングハブを2.5Gbps対応で用意しても良いが、価格の割に速度を体感できない可能性があり1Gbps対応で十分だ。
オススメ
- ギガ対応スイッチングハブ
- LANケーブル:Cat5e~Cat6A
複数のHUBを数珠つなぎするより、1つのHUBで対応する方が配線もキレイにまとめられるので、余裕を持たせたポート数を選ぼう。
アクセスポイントを追加する
WiMAXとアクセスポイントを繋ぐ方法。

アクセスポイントを繋ぐメリットとデメリットです。
メリット
- 離れた利用場所まで速度低下を抑えられる
- 離れた場所でWi-Fi利用できる
- 別フロアでも利用できる
デメリット
- 利用場所までLANケーブルを引く必要がある
- アクセスポイントが必要
- WiMAXのSSIDとアクセスポイントのSSIDを分ける必要がある
次にアクセスポイントを接続する手順をお伝えしよう。
アクセスポイントの接続方法
接続手順
- WiMAXにLANケーブルを接続
- アクセスポイントのスイッチをAPモード
- アクセスポイントにLANケーブルを接続
- アクセスポイントの電源を入れる
- パソコンやスマホにアクセスポイントのSSIDとパスワードで接続
下記はバッファロー製アクセスポイントをAPモードにスイッチを合わせた状態です。

バファローのアクセスポイント経由でWiMAXを利用した時のスピードを計測。

有線接続とWi-Fiを併用する
WiMAXからパソコンや通信機器を有線接続して、スマホはWi-Fiでつなぐ。

有線接続とWi-Fiを併用するメリット・デメリットを解説します。
メリット
- 離れた利用場所まで速度低下を抑えられる
- アクセスポイント不要
- Wi-Fi電波の干渉を受けない
デメリット
- 利用場所までLANケーブルを引く必要がある
- 離れた場所でWi-Fiは利用できない
- ポケット型ルーターではクレードルが必要
Speed Wi-Fi 5G Xシリーズでは下記の様にクレードルから接続機器までLANで繋ぐ。

筆者のノートPCはLANポートが搭載されていないので、LANアダプタで代用している。

USB対応のLANアダプタは、単体からUSBハブを搭載したものもある。
PS5とWiMAXを有線接続
ゲーム機の「PS5」は有線接続対応。
PS5のLANポートは最大1GBpsで伝送できるのでLANケーブルも1Gbps対応のCat5e以上を選ぼう。
LANケーブル接続後は有線接続に設定する。
有線接続設定
- 設定 >ネットワーク>設定>インターネット接続を設定まで進む
- 有線LANを設定>接続を選択
詳しい設定方法は「PS5で 有線接続をセットアップする」で確認してください。
Nintendo Switchを有線接続
Nintendo Switchはモデルによって接続方法が違う。
有線接続設定
- Nintendo SwitchをTVモードにします
- ホームメニューから設定>インターネット>インターネット設定>有線接続を選ぶ
詳しい設定方法は「有線インターネット接続設定」で確認してください。
WiMAXが有線接続できない場合のチェックポイント
WiMAXが有線接続できない時にチェックするポイント。
チェックポイント
ここからポイントごとに確認していこう。
電源が入っているか
WiMAX本体やクレードルの電源が入っているか確認。
クレードルに電源が繋がっていない場合、下記の赤枠部分は消灯している。

意外と見落としがちなポイント
チェック項目
- WiMAX自体の電源が入っていない
- クレードルが電源に繋がっていない

USBケーブルとクレードルの接続が甘く気付けば充電が切れていることも
クレードルのUSBケーブルやACアダプタが故障している場合は買い替えよう。
クレードル用電源ケーブルの選び方
クレードルのUSBケーブルとACアダプタは別途用意が必要の為、下記のメーカー推奨機器か仕様を参考に選ぼう。
個別で用意する場合は下記の仕様を参考してください。
電源の他にケーブルもチェックしていこう。
ケーブルは接続しているか
LANケーブルがWiMAXやパソコンに正しく接続しているか確認。
LANケーブルのツメが折れて、ケーブルが抜けかかっているケースはよく目にする。


LANケーブルのツメが折れているときは買い替えてくださいね
WiMAXの接続確認
クレードルのLINランプは通信が出来ていると点灯する。
接続しなおしたら、下記の様にWiMAXのLINKランプが点灯しているか確認。

下記はクレードルの電源は入っているが、LINKランプが消灯している状態。

ホームタイプは本体前面、ポケットタイプはクレードル前面にLANのLINKランプが消灯している場合、WiMAXとパソコンが接続されていない状態の為、接続を再度確認してみる。
接続に問題ない場合、パソコン側の設定をチェックする。
PC側は有線接続しているか
パソコン側のLANケーブルがセットされているか確認する。

パソコンと通信機器同士で接続を認識すると、下記の様にパソコン側はLAN接続のマークに変わる。

下記はパソコンと通信機器が接続を認識でいていない状態。

WiMAXとWi-Fi接続している状態で有線接続すると、通常は有線接続に切り替わるが有線接続を無効にしていると切り替わらない。
パソコンの有線設定を確認
下記の様にパソコン側が有線接続がオフになっていないか確認しよう。

イーサネットを右クリックして有効に設定しなおす。

有線接続を有効にしても接続できない場合は、WiMAXとパソコンを再起動して接続を確認する。
再起動して有線接続が認識されると下記の様にイーサネットが表示される。

下記はLANアダプタを利用の為、有線接続を認識していない状態でイーサネットは表示されない。


再起動しても改善しない場合、LANケーブルを交換してみよう
ケーブル交換しても接続できない場合、WiMAXまたはクレードルが故障している可能性があるため、カスタマーセンターに連絡してください。
有線接続で速度が遅い時の対処法
WiMAXを有線接続しても速度が遅い時は、次の手順を順番に試してください。
手順を順番に説明していこう。
無線と有線の速度を測ってみる
有線接続と無線接続で速度を測って本当に遅いか確認する。
なぜなら現状を確認しないと本当に遅いか判断できない。
有線接続に原因が無い
- Wi-Fiと有線で速度が遅い場合、WiMAXの電波が良くない
- 速度は速くてもレスポンスが良くないと遅く感じる
有線接続が原因
- 有線接続だけ速度が遅い
- 有線接続だけpingの数値が悪い
速度の測り方は「スマホやPCでスピードテスト」を参考にしてください。。
WiMAXの電波が入る場所に移動
WiMAX電波が良くない場合は有線接続も遅くなる。
WiMAXと基地局間の電波が良くない場合は、基地局からの電波を受けやすい場所に移す必要がある。
WiMAXの設置ポイント
- 窓際から離れた場所は避ける
- 水槽の近くや壁際を避ける
- ホームルーターの場合、直射日光が当たらない場所
- Wi-Fi電波を飛ばしやすい高い場所に置く
このように移動させる場所にも気を付けよう。
WiMAXの接続台数を減らす
WiMAXに複数の機器を繋いでる場合、接続数を減らしてみよう。
通信している台数が多い程、通信が分散されて速度は低下する可能性がある。

接続台数を1台にして改善する場合はWiMAXの通信に対して接続数がオーバーしている
接続台数を増やし過ぎないように注意しよう。
有線接続のみにして試す
有線接続とWi-Fi接続を併用している場合、Wi-Fi接続を無効にするか接続している機器を外して有線接続のみにする。

Wi-Fi接続の接続台数や通信量が多い場合、有線接続にも影響が出るからだ。

Wi-Fi接続している機器を外して速度が改善したらWi-Fi接続の機器が影響している
Wi-Fiの電波が不安定な場合、Wi-Fi経由ではデータ通信が不完全で、データの再送信を繰り返しているケースもある。
Wi-Fiを利用しない有線接続でチェックする価値はある。
WiMAXの再起動
WiMAXの再起動で改善するケースもある。
ポケットタイプのWiMAXを利用している場合、常に電源が入った状態だと不具合を起こす可能性がある。

就寝時には電源を切って充電するようにしている
WiMAX本体の電源を落とすことで、起動時に容量もリセットされる。
LANケーブルを交換してみる
WiMAXを有線接続しても速度が遅い、通信が不安定な場合、LANケーブルが原因の可能性がある。
LANケーブルはカテゴリによって、電磁波の影響で通信のロスが発生する。

少しだけカテゴリによる違いを解説するよ
LANケーブルのカテゴリ
LANケーブルの規格は下記のカテゴリに分かれる。
カテゴリ | 伝送帯域 | 最大通信速度 |
Cat5e | 100MHz | 1Gbps |
Cat6 | 250MHz | 1Gbps |
Cat6A | 500MHz | 10Gbps |
Cat7 | 600MHz | 10Gbps |
カテゴリの違いは通信速度と伝送帯域、ノイズ性能にある。

そのためケーブルは長いほど通信ロスのリスクがある為、LANケーブルのゆとりは最低限に抑えた方が良い
WiMAXの電波が悪い時の対処法を詳しくチェックしたい方は「WiMAXの電波が悪い原因とは?」も参考にしてください。
WiMAXの有線接続について質問
有線接続についてよくある質問をまとめました。
質問内容
ここから質問に回答していく。
LANケーブルは速度重視?
高速なLANケーブルを利用しても、接続機器のスペック以上の速度は出ない。
10GbpsのLANケーブルを購入しても、パソコンのLANポートが1Gbps(1000BASE-T)対応の場合、1Gbps以上の速度で通信できません。

例えばレギュラーガソリン車にハイオクを給油しても性能は向上しないのと一緒で機器の性能以上に効果は出ない。
またLANケーブルやスイッチングハブは、高スペックになるほど高額になるため、無駄な出費にならないように適切なLANケーブルを選ぼう。
Wi-Fiと有線LANは併用できる?
Wi-Fiと有線LANは同時利用可能です。

WiMAXの機器はWi-Fiルーター同様にWi-Fiと有線接続に対応しており、同時に通信できます。
最大接続台数
- Speed Wi-Fi 5G X12
- 最大同時接続数 Wi-Fi®:16台/USB:1台
- クレードル利用時有線LAN1台
- Speed Wi-Fi HOME 5G L13
- 最大同時接続数 Wi-Fi®:32台/有線LAN:2台
ただし接続台数が増えるほど、通信が分散され速度が低下する可能性がある為、繋ぎ過ぎないように気を付けよう。
有線接続はレスポンスが向上?
WiMAXと有線接続するとレスポンスが速くなる。
下記の様にパソコンからWiMAX本体まで有線で接続すると、電波干渉や障害物などを通信ロスを減らして指示の遅延を最小限にできる。

実際に世代別のWi-Fiと有線接続でレスポンスを測定しました。
下記は第5世代のWi-FiでWiMAXから通信した際の送受信の時間です。

次は第6世代のWi-Fiで測定すると第5世代より時間が短くレスポンスが良いのが分かる。

最後に有線接続で測定するとWi-Fiよりさらにレスポンスが良くなっている。

レスポンスが遅くなる原因について少し解説しましょう。
レスポンスが遅くなる原因
パケットロスが原因でレスポンスが遅くなる。

パケットとは通信しやすく分割したデータのことだよ
パケットロスは分割したデータの一部を受け取れず、データ復元まで余計にかかる時間ロス

例えばYoutubeを再生してくださいという指示(データ)を10分割して通信先に送り、通信先では10分割されたパケットを受け取り復元する。
パケットロスが発生すると
- 一部のパケットが届かない
- 通信先でデータを復元できない
- パケットを再送信する作業が発生
その結果、データが復元されるまで時間が掛かりタイムラグとなる。
まとめると有線接続するとパケットロスを減らすことができる為、タイムラグが少なくレスポンスが良くなる。
Wi-Fiより有線接続が速い?
Wi-Fi世代と電波環境によって変わる。
なぜなら、基地局からWiMAX本体までの通信速度は同じなので、WiMAX本体本体からパソコンやスマホまでの伝達速度の差によって速度は変わる。

筆者はスピードテストを行う時はWi-Fi接続と有線接続の両方で測定するが、Wi-Fiの電波が良い時はWi-Fiの方が速く、Wi-Fi電波が悪い時は有線接続の方が速い。

Wi-Fi電波の状態や利用機器の仕様に依存するため電波次第で速度は変わる
そのため過度の期待は禁物だが、Wi-Fiの電波状態が良くない時は有線接続は有効的だ。
WiMAXの有線接続は設定不要
WiMAXの有線接続では基本的には設定不要だ。
通常はWiMAX本体とパソコンを有線LANで繋いだ時点で、パソコンが自動で認識して通信できるようになる。
以下の様にパソコンの設定でLANアダプタを無効にしている場合、有線接続できません。

LANケーブルを接続して有線接続を有効にしてください。

LAN配線の注意点は?
LANケーブルが断線しないように生活導線上に配線しないようにする。
例えば平たいフラットタイプのケーブルをカーペットの下を通せば露出しないで済むが、ケーブルの上に荷重が繰り返されると断線の原因になる。
下記の様にフローリングに機器を直置きしている場合は、スチールラックなどに設置して配線はモールでカバーしたほうが見栄えも良い。

このように断線もそうだが見栄えにも気を付けよう。
クレードルは他でも使える?
Speed Wi-Fi 5G X12対応のクレードルは他の機種では利用できない。


Speed Wi-Fi 5G X11のクレードルを利用しているが、X12で充電は出来るが有線接続は出来なかった
Speed Wi-Fi 5G Xシリーズクレードル
- X11 クレードル(NAR01PUA/NAR01PUU)
- X12 クレードル(NAR03PUA/NAR03PUU)
このように型式も違うため、後からクレードルを購入する場合は型式を間違えないように注意して欲しい。
まとめ
WiMAXを有線接続するポイントをお伝えしてきましたが、メリットも多いがデメリットもあります。
WiMAXを有線接続したが意味がなかった。とならないようにポイントを押さえておきましょう。
有線接続を始める前のポイント
WiMAXを有線接続で利用しようと考えている方は、参考にしてください。
オススメのWiMAXを知りたい方は「GMOとくとくBB WiMAXの評判とは?」もチェックしよう。